大卒なのに契約社員になるのは不安? 正社員から契約社員になった結果

仕事

こんにちは。本の虫にっき管理人のdonutです。

突然ですが、私は「やりたいことを叶えるため」に正社員という待遇を手放して、
”契約社員”になることを決意しました。

今回はそんな私が「契約社員として働くのは実際不安じゃないの?」
「契約社員で働くってどういうこと?」など、
契約社員として働きながら感じるあれこれについて、
実体験からご紹介していきます。

「契約社員で働くことに不安がある」という方や、
「契約社員になるか迷っている」という方は、
ぜひご参考にしていただければ幸いです。

1.なぜ契約社員になったのか

私が契約社員になったのは、どうしてもやりたいことがあったためでした。
元々、私は小学生頃からずっと夢があり、
それが「本を作る人」になる、ということでした。

小さな頃からとにかく本を読むことが大好きで、
中高生と小説にのめり込んで過ごし、
大学生でも文学部に進学することを決め、
順調に「本を作る」出版社への就職を準備していたのです。

ですが、出版社への就職は思っていた以上に非常に大変で、
なんとか内定をいただけた会社で、
将来の夢である「本を作る人=編集者」を目指して頑張ろうとしました。

しかし実際は新卒1年目で”営業職”への配属となり、
予想以上に仕事内容が激務だったことから、
「このままだと体を壊してしまう…」と感じたり、
「望むキャリアを形成することが難しそうだ」と感じたことから、
転職を決意しました。

しかし、「編集者」は基本、
”経験者採用”が多い職種です。

出版社は斜陽産業と言われる業界で、
なかなか若手を1から育てる余裕がないためかもしれません。

出版業界の現状についてはこちら
斜陽産業で働いてもいい? 実際に働く20代OLの実体験

「本を作る人になりたい」という自分の幼い頃からの夢を叶えるために、
転職活動で決めた道は、「契約社員になる」というものでした。

「契約社員」であれば、編集未経験でも、
雇用先が見つかったからです。

ですが、「契約社員」になるまでに非常に葛藤しました。
「自分は大卒である程度、社会的信用があるのに、
契約社員というリスクのある道を取って良いのだろうか…」と、
思い悩んだからです。

そして、その選択をした結果の今については、
次章で紹介します。

2.契約社員として働くのはどんな感じ?

実際、今は契約社員として働いています。
働いている感覚としては、
「楽しい」と「常につきまとう不安」の中で、日々揺らいでいるような感覚です。

やりたいことに挑戦できる楽しさ

働いてみて、ここまで述べたように、
私は「自分が心からやりたい」と思うことに挑戦するため、
「契約社員」という道を選びました。
結果、それが叶って、
毎日「自分が本当にやりたいことに挑戦できている楽しさ」を非常に強く感じています。

「契約社員」という雇用形態は、
”5年”という縛りがあり、
それまでに「正社員にならなければ雇用が終了する」という契約のもと、
雇用されている状態なので、
会社にとってもそこまでリスクなく、雇用できるメリットがあるのです。

そのため、未経験の私でも、「編集職」に挑戦することができました。

この点については、
自分が苦手だと感じていた営業職に就いていた頃よりも、
圧倒的に幸福度が高い毎日を送れていると感じているため、
メリットを感じています。

転職前、私が感じていたことは以下の記事にまとめています。

転職前悩んでいた頃の実体験
新卒1年目で営業に配属されてぶっ倒れそうになった話

雇用面への不安

一方、拭い去れないのは、「雇用面への不安」です。
一つ前の項目にも書いたように、
契約社員には”5年”という雇用期間の縛りがあります。

それまでにヒットを出すなど結果を残さないと、
時期が来れば契約が終了してしまうのです。

また、その5年の間に、
「正社員登用制度」というものを受ける必要があります。
この「正社員登用制度」とは決められた期間の間に、
定められた回数だけ、正社員になるための試験を受けられるというものです。

この試験のためには、結果を出して、
まず合格するための実績を作っておく必要があり、
かつ試験や面接も突破しなければならず、
厳しい基準をクリアする必要があるのです。

回数にも限度があるため、その回数分落ちてしまったら、
もし雇用期間が残っていたとしてもそれ以上、試験を受けられず、
正社員としてその会社で就職する道は閉ざされてしまうのです。

このように、楽しさの一方で、
常に雇用されている間、拭いきれない不安と闘うことになります。

金銭面への不安

契約社員であることには、金銭面への不安もつきまといます。
契約社員はどうしても正社員に比べ、
お給料面では難しいところもある
ためです。

また、契約が切れたら…、正社員になれなかったら…という点で、
貯蓄をしなければいけないという気持ちにもなります。

さらに、契約社員であることで、
賃貸やカードの審査にも通りづらくなることがあるかもしれません。

会社から与えられる待遇面も、正社員に比べれば十分ではないこともあり、
大きな買い物や引っ越し・旅行など、お金がかかるイベントや、
日々の暮らしの中でも、
「倹約しよう」というお金に対して守りの姿勢に入るような感覚があります。

将来への不安

契約社員であることによって、「将来への不安」も感じます。

もし正社員であれば、
何歳までに結婚して、子供を作って…など、
ライフプランのめどが立ちやすいかもしれませんが、
契約社員であると、「金銭面への不安」もあると述べたように、
お金のかかる結婚や子育てになかなか踏み切れなかったり、
雇用が安定しないことによって、
次のライフステージに進むことをためらったりしてしまいます。

また、将来的に、
もし正社員になれなかったら、
雇用が終了し、別の場所へ強制的に転職しなければいけなくなってしまいます。

その場合も、「契約社員」として雇用されていたことになるので、
年齢が上がっていくことに加えて、
なかなか正社員として登用されることは難しいかもしれません

このように、
契約社員でいることには将来にも関わるリスクと不安が常に伴うのです。

3.契約社員に向いている人/向いていない人

以上、ここまで述べてきたように、
契約社員になることは自分が携わりたかった業務を経験できるという点で、
メリットもありますが、
一方で安易には決めてはいけないほどのリスクも同時にあるということがお分かりになったのではないでしょうか。

そのうえで、契約社員に向いている人/向いていない人がいるとすれば、
向いている人は、
「契約社員であってもいいと思えるほど、その仕事に挑戦したい人」
あるいは「仕事にそこまで重きを置いていない人」のいずれかでしょう。

「契約社員であってもいいと思えるほど、その仕事に挑戦したい人」は、
例えば私のように契約社員でもいいから、
やりたい仕事に挑戦したいという強い思いがある人や、
契約社員だからこそフットワーク軽く様々な仕事を経験できることに対して、
ポジティブに捉え、前向きに進んでいける人です。

こういう人たちにとっては、
契約社員であることのリスクは、
やりたいことを叶えるためにある程度避けられないリスクであり、
甘んじて受け入れることができるからです。

また、契約社員であるからこそ、
正社員と同じぐらいの業務量をこなす必要がなかったり
仕事とプライベートを両立できたりするため、
仕事でがつがつ昇進したいとは思わないような、
「仕事にそこまで重きを向いていない人」にも向いているでしょう。

このような人たちは、むしろ契約社員である方が、
気楽に仕事に向き合える環境なのかもしれません。

一方、向いていない人は、
「契約社員であることに強く不安を感じてしまう人」です。
契約社員である以上、心身の健康を守りながら、
出来る限り、仕事で結果を出せるよう邁進していく必要があります。

しかし、雇用が不安定なことに対して、
あまりにも不安を強く感じすぎてしまったりすると、
そもそも健康を損なう恐れがあるので、
そういう場合はあえてリスクのある選択肢を取らず、
もし正社員であるのならば、
そのままの環境にいる方が将来的にはプラスになるかもしれません。

また、契約社員はここまで述べたようにメリットの一方で、
デメリットやリスクも伴うので、
安易にその選択を選ぶこと注意すべきです。

よく考え、それでも契約社員に向いていると思う人は、
その選択をすると良いと思います。

4.まとめ

今回の記事では、私の実体験をもとに、
正社員から契約社員になって感じたメリットやデメリットについて、
紹介してきました。

いかがだったでしょうか?

私としては、日々不安を感じながらも、
それ以上にやりたいことに打ち込める楽しさを感じて、
全体としては幸福度が上がった状態で毎日を過ごすことができています。

そのため、決してマイナスばかりではない選択肢だと感じます。

一方、今回の記事で述べたように、
人生に関わる大きなリスクも伴うため、
やりたいことがあって契約社員になろうか迷っている人や、
契約社員になってもいいのか悩んでいる人は、
ぜひ今回の記事を参考にしていただけたら幸いです。

まずは自分自身、
仕事で成果を上げられるよう、
日々仕事に全力で向き合っていきたいと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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