はじめまして。私は今、出版社で働くOLです。
部署は営業で、書店営業をしています。
たくさん伝えたいことがあって、ブログを始めることにしました。
まずは、最初に「営業」という仕事について、書いていきたいと思います。
それは、私を大きく成長させると同時に、
とても苦しい時間を与えた仕事だったからです。
なぜこのように感じたかというと、
私は元々とても人見知りな性格だったので、営業に配属され、
自分が苦手とする対人コミュニケーションに日々取り組まなくてはいけなくなったからです。
「自分も営業が苦手…」という方や「内向的なタイプだけど、営業してもいい?」と悩む人に、参考にしていただけたら幸いです。
1.人見知りが営業をするとどうなる?
結論から言うと、
「楽しい!」と感じる瞬間も多々あったと同時に、
苦手意識を完全に克服することはできませんでした。
苦手な仕事の中でも「楽しい!」と感じられたのは、
自分の「人見知り」という性格を活かして、
営業先である、書店員さんと仲良くなり、成果を上げることができた瞬間があったからです。
それも、話すのが苦手な「人見知り」だからこそ、
お客様の話によく耳を傾けられ、信用していただけた時は強くやりがいを感じることができました。
一方で、「苦手意識を克服できなかった」というのは、
最終的に営業を辞めて、転職をする決断をしてしまったからです。
ここまで読んで「結局辞めてるんかい!!」と思う人には大変申し訳ないのですが、
やはり、自分がこの先やっていきたいことや発揮したい強みを考えた時に、
営業は最善の場所ではない、と感じたからです。
結局のところ、人に会い、恒常的に外回りをして、架電し、提案し、営業をかけ続け、ノルマを目指し続ける。
そういう働き方を長く続けたいとは思えませんでした。
自分の根本的な部分を変えることは、難しかったのです。
2.そもそも、営業マンになった理由
会社には、「新人はまず営業に配属して、現場を経験させる」という慣習がありました。
私も「営業に向いてないかもな~」と感じながら、
一方で好奇心は感じたので、やったことはないけど誰もが経験する「営業」という仕事に挑戦してみようという軽い気持ちで配属されました。
3.実際に営業をしていた頃の話
いざ営業を始めると、それはそれは恐ろしく大変な毎日でした。
毎週月曜日朝5時頃に起きて、出張のために移動。
帰るのはその週の金曜日の12時を回る頃。
地方でお客様先を回っている間は、昼食を食べる暇もなく、
アポ・移動・架電・準備・商談と追われる毎日…
宿泊先のホテルに着くのが日付を変わる日もあり、
「いつでも辞めてやる!」という吹っ切れた気持ちでないと、あまりにも大変で働くことができませんでした。
今はこれほど出張続きではないので、そこまで大変ではありませんが
毎日朝起きた瞬間から働き始め、家に帰る8-9時頃まで営業、お客様先を回り続けるというルーティンは変わっていません。
家にいるのが好きな「内向的」「人見知り」タイプの私は、
この激しい移動や体力の消耗、人と会い続けることで削られるメンタル、
得意なデスクワークがほぼ無い営業の日々は、
”新鮮”でもあり、”苛酷”でもありました。
当時の激動の日々のことはこちらの記事で、
詳しく紹介しています。
新卒1年目で営業に配属されてぶっ倒れそうになった話
4.営業が苦手な気持ちはどう克服する?
とはいえ、そんな営業の日々の中でも、一定の成果を収めることができました。
「内向型」だったり「人見知り」だったりする人は、
営業に向いていない、ということはなく、
むしろ「営業に活かせる強みがある」ケースも多いです。
例えば、営業に必要な能力は一般的に「トーク力」や「押し切る強引さ」だったりするイメージがあるかもしれませんが、
むしろ実際は、「傾聴力」や「相手のニーズをくみ取れる力」だったりします。
こうした力は、むしろ話すのを得意としない、「人見知り」タイプの営業マンの方が強い場合があります。
さらに、こうしたタイプの人々は、
深く物事を考えたり、分析したりするのが得意なことも多いため、
「どうしたらノルマを達成できるか」計画を立てたり、
「どんなお客様にアプローチすればいいか」逆算して考える事ができたりします。
こうした能力は営業として結果を残すために、とても武器になる力です。
また、業界的な特徴かもしれませんが、私が携わっていた書店営業では、
お客様先である書店員さんがそもそも、
本を読むのが好きな「内向型」のタイプの方が多くいらっしゃり、むしろ好きな趣味の話ができたり、話のテンポが合うという感覚もありました。
こうした、「自分の性格を活かした強みの発揮」やお客様との信頼構築ができたため、一時期はやりがいも感じ、ノルマを連続で達成できた時期がありました。
しかし、結局のところ、苦手だという感情を克服できなかったのは、
「出張や移動が多い働き方を楽しめない」「キャリアを考えた時にもっと自分の強みが発揮できる環境を選びたい」と思ったからです。
私は転職することを決断しました。
5.まとめ/営業を頑張る人へのエール
最後の章までお読みいただき、ありがとうございます!
最後に、営業を頑張る人へエールを送りたいです。
営業を頑張っている人は本当にすごいと思っています。
特に苦手だと感じながら続けている人はなおさらです。
業界に限らず、”営業”という仕事の根本や働き方には通ずるところがあると思いますし、そんなハードワークに腐らずに向き合っていけること自体が、すばらしい才能だと思います。
「人見知り」「内向型」である営業マンの方は、
そうでない人々に比べて、「仕事が向いていない気がする」とか「辛くて辞めたい…」と感じる瞬間が多いかもしれません。
本当に向いていない、無理だと思ったら、
辞めるのも大きな一つの選択肢だと思います。(私のように…)
苦手な分野で身体やメンタルを壊し続けながら働くより、
強みが発揮できたりやりたいことがある環境で働く方が、
よっぽど社会やその人のためになると思うからです。
それでも、「営業」という仕事は、
私のように「内向型」「人見知り」な性格の人間だからこそ、
発揮できる大きな強みがある仕事です。
また、営業でしか味わえないメキメキと成長するような経験や、
営業をする中で育まれるすばらしい人脈、
そこでしか身につかない現場目線や、
直接お客様の役に立つことができるからこそ感じるやりがい、
そういった営業特有の価値もあります。
辞めることを考えている人も、
もっと続けて行こうと思っている人も、
営業という仕事を通じて、
何か一つでも自分が納得できる経験や価値、やりがいを感じられたら、
それだけで営業をする意味があると思っています。
すべての営業マンに敬意を表して、心からご活躍を願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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