感受性が豊かすぎて、生きづらい話 ~HSP/繊細さん気質な人は結局どうすればいい?~

日記

こんにちは。本の虫にっき管理人のdonutです。
今回は内向型で、どちらかというと繊細さん気質である私が、
「感受性が豊かすぎて、社会で生きづらいと感じた話」について、
紹介をしていきます。

私は元々、人見知りかつ内向的な性格で、
大勢の人と話したり、長時間職場にいたりなどすると、
過緊張の状態になって、とても疲れてしまうタイプです。

HSPのように、大きな音も少し苦手で、
どちらかというと刺激が少ない環境を好んでいます。

私は現在、社会人3年目なのですが、
社会に出てからいっそう、
自分は生きづらいな~と感じた瞬間が何度もありました。

私のように繊細さん気質やHSPの人は神経が過敏なあまり、
社会で働いたり生きて行くのに、
悩んでしまうシーンも多いのではないかと思います。

そこで、HSP・繊細さん気質をうまく活かして、
むしろプラスに働かせて生きて行く方法も紹介
しますので、
ぜひ参考にされてみてください。

1.自分が繊細さん気質だと気付いたわけ

まずは自分が繊細さん気質であることに気づいたのは、
「苦手な仕事」に挑戦したことがきっかけだったかもしれません。

私は就職活動の際に、適職診断や自己分析の一環として、
何度も自己診断のようなものを行いましたが、
強めの「内向型」というタイプに概ねいつも診断され、
社交的というよりも、少ない友人と深い関係を築き、
自分の時間を大切にしたいと感じるタイプでした。

それでも人並みに、友人を作ったり、部活動に参加したりしてきたので、
あまり自分が「感受性が豊かすぎる」とか「繊細さん」とかいう自覚はなく過ごしてきました。

いざ大学を出て、就職をすると、最初に「営業」に配属され、
元々のそういった気質を理解している自分には、
あまり向いていない職種ではないかと感じましたが、
「何事も経験!」とポジティブに捉え、仕事を始めました。

しかし、いざ仕事を始めてみると、
ものすごい苦手の連続に悩まされることになったのです。

例えば、

  • 営業の電話をかけることがすごく苦手
  • 会社で電話をかけること自体に非常に緊張して抵抗がある
  • 営業で相手を説得することが苦手
  • 過緊張で唾を呑み込みすぎてしまう吞気症のような状態になる
  • 大勢が参加する飲み会が苦手
  • 月曜からの仕事が憂鬱で涙が出てきたり吐き気を催す

…など挙げてみればキリがなく、
自分の性格が明らかに仕事に適していないことによる、
ストレスに悩まされることになったのです。

また、仕事以外にも日常の中で、
私は非常に涙もろいタイプで、
休日に映画やアニメを見ると、登場人物に感情移入しすぎるあまり、
ボロボロと友人に引かれるぐらい涙が出てきてしまう…、
ということもありました。

外部の刺激に対して、
自分の内面で、反応が起き、
感情が大きく動いて、それをコントロールするのに必死
なのです。

例えるなら、花粉症の人が、外部の刺激である花粉に対して、
自己防衛反応が働き過ぎてアレルギー症状を引き起こしてしまうように、
私は、外部の出来事に対して、
「怖い」というネガティブな感情や防御本能が働き過ぎて、
自家中毒を起こしているような状態だったのです。

私は、社会人として過ごす中で、
休日もアウトドアやアクティビティをするより、
一人で小説や哲学などの本、絵画などのアートに心を動かしたりする方が、
自分にとっては幸せな時間だと気付きました。

こうして社会に出て苦手な仕事に就いたり自分を見つめ直したことで、
自分自身の気質の特性に気づき、
「自分は内向的で、繊細さん気質なのかもしれない…」と、
再認識することになったのです。

2.繊細さん気質だと苦手な場面

社会や日々を生きて行く中で、
特に苦手だと感じた瞬間がいくつかありました。

例えば、以下のようなものです。

  • 人前で話すこと
  • 対人コミュニケーション
  • 居場所が変わること
  • ホラーやグロテスクなもの

私は特に「対人面でのコミュニケーションを苦手」と感じるタイプで、
社交的で「人と一緒にいることが好き」「人と話すことが好き」なタイプと比べると、
「人と話すこと」に対して、
強い緊張を感じたり、心を開くことが苦手だと感じるタイプでした。

例えば、「人前で話す」ような、
「就活や転職活動での面接」、「会議での発表」、「大勢の前での挨拶」
そういった注目を浴びることに強い緊張を感じて、
「なぜ普通の人は普通にできるのに私にはできないのか…」と
何度も悩んだことがありました。

また、「飲み会」や「営業活動」など、
大勢の人を相手にするシチュエーションに対して、
面倒だったりストレスを感じますし、
普段の会話の中でも「人の表情」や「声音」を嫌でも敏感に感じとって、
「あ…今、嫌がられたな」とか「不満に感じられたな」と気づいてしまい、
相手に気を使い過ぎてしまう傾向もありました。

また、営業で全国を点々としていた私は、
ホテル生活で「自分の居場所が変わる」ということにも不安を感じ
気の休まらない日々が続きました。

安心して、落ち着いて働ける場所が必要だったのです。
同僚の中には、むしろ全国を飛び回れて楽しいと感じるタイプもいたため、
単純に自分には不向きだった…という感じなのでしょう。

さらに、ここまでの話と少し毛色は異なりますが、
「ホラーやグロテスクなもの」に対しても、
人一番恐怖を感じている節もありました。

ホラーを見ると、数日間眠れなくなったり、
異常なまでの恐怖を覚えてしまうためです。

どうやら想像力や共感性が強過ぎて
画面の中で起きていることと、自分の現実を結び付けてしまい、
グロテスクなものに対して、
自らも痛みを感じたり、脅かされすぎてしまうようです。

単純にホラーやグロテスクなコンテンツ特有の、
大きな音の演出や人間の悪意を感じることが苦手という理由もあります。

ここで述べた以外にも、日常の中で自分の気質から来る、
ありとあらゆる悩みと闘いながら、日々を過ごしています。

3.繊細さん気質が活かせる場面

一方、社会に出たり日常を過ごす中で、
自分が感受性が豊かで、繊細だからこそ、
活きる場面がある
と感じたこともたくさんあります。

例えば、以下のようなものです。

  • 対人コミュニケーション
  • クリエイティブな行為
  • 一人時間を楽しむこと
  • 些細な物事に気づく
  • じっくり考え、洞察する

一つ前の項目で、
「繊細さん」は「対人コミュニケーション」が苦手だということを記しましたが、
一方で「対人コミュニケーション」は得意なことでもあったのです。

前述のように、大勢の会話や人目につくようなことは苦手ですが、
一方で、人に気を使い、人の感情を敏感に読み取ってしまうからこそ、
目の前の人に対して、相手に歩み寄り、相手を理解して、尊重し、
深いつながりを築くこともできる
のです。

私は「営業」自体が苦手な行為でしたが、
その中でも得意だった側面もあって、
それが相手の話にじっくりと耳を傾け、
相手が何を求めているか真摯に寄り添って、
信頼関係を深めていくようなやり方でした。

気難し屋の方と仲良くなれたり、
信頼関係を勝ち取ったからこそ、
任せてくれるクライアントがいたりと、
「営業」自体が苦手ながらも、私だからこそできることがあると感じました。

「繊細さん」気質の人は大勢の人と広く、浅く付き合うよりも、
狭い人と深く、強い信頼関係を築くことを得意としているのです。

また、感受性が豊かなこと、想像力が高いことを活かして、
クリエイティブな行為」を人一倍楽しむことができます。
私自身も、読書やアート、自ら文章を書いたり、物語を作ったりすることが好きですが、
これは感受性が豊かで、繊細だからこそ、
楽しめる行為でもあるのかもしれません。

いわゆる作家や芸術家に比較的、内向的な人が多いように、
彼らは日々の悩みやストレスをクリエイティブな行為に昇華したり、
なかなか人には感じとれないような、
日々の中の些細な気づき、空気の匂いや感情の揺れ動きや、音、温度、
様々なことに対して、五感をめぐらせて感受性を自由に羽ばたかせているのでしょう。

さらに、「一人時間を楽しむこと」も得意です。
人には休日アウトドアに過ごしたいタイプと、
インドアに過ごしたいタイプがいるかと思いますが、
私は圧倒的に後者で、「一人時間をいくらでも楽しく過ごすこと」ができます。

それこそ、読書・映画・創作に費やしたり、
思考を巡らしたり、いくらでも一つの物事に対して、
集中を切らさず没頭し続ける
ことができます。

それは「繊細さん」であり、
「内向的な気質」があるからこその強みなのかもしれません。

それだけでなく、
「細かな作業」「些細な物事」に対して、注意を向けることができるため、
そのような行為を得意としています。

仕事の中でも細部までこだわり抜いたり、
ちょっとした出来事から物事の本質に気づいて、
指摘をすることができます。

このように、感受性が豊かだったり、
繊細さん気質であることは決してマイナスの側面だけではなく、
むしろ大きな強みがある
のです。

4.繊細さん気質を活かせる生き方・働き方

ここまで「繊細さん」気質の人が苦手な環境と、
逆にその強みを活かせる状況について解説してきました。
では、どのような生き方・働き方をすると良いのか、
最後に私の実体験から紹介していきます。

クリエイティビティが活かせる職場

まずは感受性が豊かだったり、
「繊細さん」気質を活かせる「クリエイティブな職場」を選ぶと良さそうです。

私は当初「営業」に配属されたため、
自身の苦手な「対人能力」を活かさなくてはならず、
非常に苦戦する日々を過ごしましたが、
現在では、自分の強みを活かしたいと考え、
クリエイティブな職場に転職しました。

そこでは、毎日自分のやりたいことや、
自分の強みを活かして働くことができており、
仕事に対してストレスを感じることはかなり少なくなりました。

「感受性が豊か」だったり、「繊細」だったりすることは、
職場・環境によって大きな強みにもなり得るのです。

一人で休日はゆっくり休む

また、休日は無理をせず、一人でゆっくり休むことをおすすめします。

私はアクティブなタイプに憧れて、
休日もアウトドアをしたり、
積極的に人と一緒に過ごすことを羨ましく感じましたが、
いざ自分がそうしてみると、
休日に休まった感覚がなく、むしろ疲れてしまう…という感じになりました。

自分のタイプに合わせて、
「一人で休日はゆっくり休む」というのが良いでしょう。

感受性が豊かであることを活かして、
絵を描いたり、文章を書いたり、音楽を作ったり、物を制作したり…
日常の中にクリエイティビティを活かせる瞬間を作っていくのも良いと思います。

人に合わせないで生きる

感受性が豊かで、繊細さん気質である人は、
気が付きすぎるばっかりに、
「どうして自分はダメなんだろう…」「どうしてあのアクティブな人のようになれないんだろう」と考え過ぎてしまうかもしれません。

こういった気質の人は、鈍感なタイプの人よりも、
傷つきやすいために、
ネガティブな感情に向き合うことの方が日常で多いのではないでしょうか。

私はこのように引き起こされるネガティブな感情を、
決して悪いものだとは思っていません。

むしろ、それは行動するための原動力になったり、
実際危険な選択から、守ってくれるものでもあるからです。

しかし、それが「生きづらい」と感じるレベルであれば、
「もっと自分はどうすれば生きやすくなるか」考えても良いと思います。

私は自分の気質について知るために、
「内向型人間の世界」という本を読んだのですが、
この本の中に、以下のようなことが書いてありました。

内向型の人間は「蘭の花」のようなものであり、
「蘭の花」は育てるのが難しい花だが、
それに適切に合った環境に置けば、
非常に見事な花を咲かせる

つまり、「繊細さん気質」の人は、
鈍感なタイプに憧れる必要はないのです。

自分に合ったやり方・生き方を見つけて、
自分に合った過ごしやすい環境を整えて、
自らの強みを一番発揮できる環境に自分を置くべきなのです。

そうすれば、きっと立派な「見事な花」を咲かせることができるはずです。

本はこちら


5.まとめ

今回は、私の実体験に基づきながら、
「感受性が豊かすぎて、社会で生きづらい話」について、
紹介していきました。

私は、人とうまく話せなかったり、仕事がうまく行かなかった時に、
「どうして私は普通の人みたいにできないんだろう…」と悩んでしまったことが何度もありました…。

でもきっとそれは、
私が自分がどういうタイプなのか理解せず、
苦手なことに取り組んで自己嫌悪に陥っていただけなのかもしれません。

日本は、海外に比べて、
内向型の比率が高いと聞いたことがあります。

私のように、「なんで自分はうまく人と話せないんだろう」とか、
「どうして自分は繊細で、うまく行かないんだろう」と、
思いつめないでいただけたら嬉しいです。

必ずあなたと同じように悩んでいる人がいて、
それはあなただけの問題ではないし、
あなたに問題があるわけではないと思うからです。

自分が繊細だという人も、
周りに繊細な人がいるという人も、
今回の記事で、このような気質への理解を深める一助になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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