こんにちは。本の虫にっき管理人のdonutです。
今回の記事では、
SNSで話題になり、なんと1週間で10万部突破としたという、
今話題沸騰中の本『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』について、
ご紹介をしていきます。
私は元々大の読書好きで、
少しでも空き時間を見つけると、
本を読む時間に費やすほどの読書家でした。
ですが実際、社会に出てから、
「仕事が終わったあと、疲れて少しも本を読む時間が取れない…」と感じる日が増え、
読書量がかなり減ってしまったと感じています。
今回はそんな、
私の実体験からも「どうしてなんだろう?」と気になってしまう、
”働いていると本が読めなくなってしまう”現象について解説した、
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』について、
内容の要約と感想をお伝えしていきます。
「昔はたくさん本を読んでいたのに、
社会に出てから本が読めなくなってしまった…」という人や、
「本を読みたいのに、普段忙しくてなかなか時間が取れない」という人に、
ぜひ読んでいただけたら幸いです!
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』内容の要約
「本」はノイズだから
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」、
単刀直入にこの本の結論を言うと、「本」はノイズであるから、ということです。
近代~現代社会と時代が進むにつれ、
資本主義社会とそれに基づくコスパ・タイパという概念が定着し、
長時間労働と仕事で成功する「立身出世」が求められるようになると共に、
社会人にとってはいかに効率的に学び、仕事をするかが求められるようになってきました。
そうした労働環境や、社会環境の変化によって、
自己啓発的な本=ビジネスに直結する本がもてはやされるようになった一方、
文学や小説のような、
娯楽としての本は、非効率的でわかりにくいもの、すなわち”ノイズ”として、
敬遠されるようになったということです。
特に現代は、
SNSやインターネットが普及し、
誰でも、知りたい事や求める情報が一瞬のうちに手に入れられる時代です。
そんな時代の中で、何百ページもあり、何十時間をかけて読書をする行為は、
回りくどい無駄なものとして、
特に忙しい社会人にとっては、
優先順位の低いものとして切り捨てられるようになってきたのでした。
この本では具体的に、明治期以降の労働環境の変化と読書文化の変遷について、
様々な当時のベストセラーや文献を紹介し、
いかにして読書文化が一般化し、
そして現代に至るまで変化を遂げてきたのか、より詳しく解説しています。
もし気になった方がいれば、
ぜひ実際にお手に取って、読まれることをおすすめします。
紙の本はこちら
ではいかにして働きながら本を読むのか
著者は現代が、「全身全霊社会」であると指摘しています。
すなわち、仕事だったり、資格勉強だったり、家事だったり、
どんな人も全身全霊で物事に取り組むことを求められている社会、ということです。
そういった疲れることが美学とされる時代だからこそ、
「半身」で物事に取り組むことが重要であると説きます。
すなわち、仕事の後に本を読む余裕が残っているぐらいに、
仕事に向き合うということです。
このように著者は、まずは仕事に対する意識を変えて行こうという提言と同時に、
働きながら本を読む具体的なコツについても紹介しています。
例えば、
SNSで自分と趣味が合う読書アカウントをフォローして情報を追いかけたり、
帰宅途中のカフェを習慣にして必ずそこでは本を読むようにしたり、
書店へ足を運ぶようにしたり…などです。
ビジネスマンが、全身全霊を出して仕事に取り組み、
その結果疲弊して、大好きだった本が読めなくなる…という状況を変えるために、
まずは、仕事への向き合い方を変えるところから始めてみても良いかもしれませんね。
明日から実践できる! 働きながら、本を読む方法
ここからは私がこの本を読んだ後に実践し、
どんなに忙しくても「働きながら本が読めている!」と実感できている方法について、
最後にご紹介していきます。
朝7時に起きる
まずは、朝7時に起床し、朝の時間を10分ほど読書に充てることをおすすめします。
私は普段、仕事終わりに夜20時前後に帰宅することが多いのですが、
そこから読書をしようとすると、疲れていてなかなかやる気にならなかったり、
夜ごはんやお風呂などどうしても時間が取られてしまって、
気づいたら、寝る時間になっていた…ということがとても多いです。
特に疲れていると、
だらだらYouTubeやSNSを見てしまったりなど、
誘惑に対する抵抗力がなくなってしまい、
「読書がしたいな~」と思っても、時間の浪費になっていると分かっていながら、
ぼーっとできるネットサーフィンに時間を使ってしまったりしてしまいます。
そこで、夜はいっそのこと、
24時になる前に就寝してしまい、
朝早起きすることで自分の時間や読書の時間を作っています。
24時より前に寝ることで翌日の目覚めも非常に良くなりますし、
朝の読書は時間もしっかりと確保できて、
仕事前の気持ちの余裕も生まれるので、本当に良いこと尽くしです…!
朝の時間を活用できていない人は、
ぜひ夜早めに休んで、翌日の朝の時間を活用することをおすすめします。
5分だけ本を読む
また、読書に対してハードルを上げ過ぎないということもポイントです。
例えば、20分、30分読書しようと思うと、
忙しすぎて時間が取れないと感じたり、
読書が面倒に感じたりしてしまうかもしれません。
それよりは、とりあえず5分さくっと読んでみようと思うと、
意外とサクサク読書が進んでいきます。
私はこのとりあえず5分だけ読書で、
時間を見つけて本を読んでいます。
5分の時間の見つけ方は、移動時間や寝る前の5分、
また、特にやる気が出ない時の5分です。
SNSやネットサーフィンをしてだらだらしてしまうという人、
今すぐスマホやパソコンを閉じて、この5分を読書に充てると良いと思います。
読書をすることで頭がすっきりしますし、
やる気がなくても5分読書を始めると、案外面白くて、やる気が乗ってくるものです。
仕事が終わった直後に本を読む
また、どうしても本を読む時間が取れない…という方は、
あえて仕事が終わった瞬間に読書をするのもおすすめです。
仕事が終わって、ほっと一息ついてから読もうと思うと、
気づいたらだらだらYouTubeやSNSを見て、
寝る時間になっているということを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
このように実は、集中モード→リラックスモードに切り替えるのは簡単なのですが、
一度リラックスモードに入ってしまうと、
そこからリラックスモード→集中モードに切り替えるのは非常に難しかったりするのです。
そこであえて、集中モードから切り替えず、
そのまま仕事終わりに本を読んでしまうと、
意外と抵抗感なく読書に入ることができます。
嘘だと思った方、ぜひ試してみてください!
仕事終わりにカフェや喫茶店によって読書をする
また、どうしても読書ができないという方は、
仕事終わりにカフェなどに立ち寄り、そこで読書をするのもおすすめです。
この方法は、今回紹介した『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の書籍の中でも、
おすすめされていた方法の一つです。
実際私も仕事から帰って家に着くと、
疲労感で何も手につかず、お風呂に入ったり夜ごはんを食べたりするので、
精一杯な感覚があります。
(本当は、読みたい本がたくさんあるのに…)
そこで、あえて仕事終わりにカフェや喫茶店に寄って、
そこで読書をしてしまいましょう。
家に帰ってからは完全にリラックスモードとして、
”読書はしない”と決めてしまうのも良いかもしれません。
読書習慣の身につけ方はこちらの記事でも解説しています。
【最強】読書習慣の身につけ方:20年以上本を読み続けたOLが紹介
まとめ
今回は1週間で10万部突破した今話題の本、
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の要約と、
働きながら本を読む方法について紹介してきました。
私は現在社会人3年目なのですが、
冒頭でも書いたように、
働き始めてから本当にゆっくり読書を楽しむ時間がなくなってしまったと感じています。
だらだらしている時間は平日もあるのですが、
どうしてもその時間に本を読もうという気持ちにもなれず…
この現象はなぜだろう?ともやもやしていたので、
この本を通じてその理由がクリアになり、
納得すると同時にそれなら「こうしてみよう!」と対策が思い浮かぶようになりました。
同じような悩みを感じている方、
まずは本を一読することをおすすめします!
紙の本が気になる方はこちら
なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) [ 三宅 香帆 ]最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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